注意・廃道ネタです。関心のない方はスルーしてください。

始まりはNHKのプロジェクトXだった。
http://www.nhk.or.jp/projectx/library/library.html

関越道には、ワタシが大の苦手とする恵那山トンネルより、
さらに3キロ近く長い関越トンネル(総延長約11キロ)がある。
番組はその苦難の大工事の模様を特集したものだったのだが、
酷道好きのワタシは「長く険しい峠道」というナレーションに反応した。

「長大トンネルの影に長大廃道あり」

早速、地図をチェックしてみる。
うちのマップルリング(昭文社)は、別名「酷道地図」といってもいいくらい、
実質通行不可能な道が豊富に記載されているのだよ。
あ〜載ってる載ってる。(^^;)
谷川岳の東側で、ぶっつりと断ち切られている国道291号がそれである。
Mapionなら、かつての峠道が猛烈にうねりのたくった点線で記されている。
直リンできないので、お暇な方は谷川岳の北東部分を拡大してみてくだされ。

ここを「コシヒカリ」積んだトラックで越えてたって?( ̄□ ̄;)
まぢですか?
点線だからして、当然ダートですよね?
全線舗装なんかされてませんよね?
うっかりすると、峠越えに丸一日かかったんじゃないっすか?
いや、うっかりしても誰も助けにこれないじゃないっすか!

この道は今どうなっているのか?
ぜひとも調べてみなくてはいけましえ〜ん。(桂小枝風に)

WEBサイト「日本の道」による清水峠探索レポ
http://japan.road.jp/Mattan/Nigata-R291-2.htm

すいません。最初は登山レポだと思ってスルーしてしまいました。
冒頭の地図を拡大してご覧ください。これが元国道だった車道の道筋です。
もちろん、山の斜面に貼りついた、
こきこきと曲がりくねった遠回りの点線の方ですよ。
直線は送電線。稜線上の点線は県境もしくは縦走登山路かと。

山間部出身の母によると、峠道には二種類あるそうな。
まずは最短距離を徒歩で越える人道。
身一つ通ればでいいので、ほぼ獣道または登山道。

もうひとつは荷車が通れる道。
人馬で牽引して越えなければいけないので、
そこそこの幅があって、そこそこの勾配になるので、当然遠回りになる。
しかし、死んだばあちゃんは、途中で荷車を分解して、
それを担いで人道を登って、峠をショートカットしてたそうである。
明治生まれの女は強かった。(-_-;)

清水峠の場合、国道として整備されたのは当然後者なのだか、
トンネル開通によって管理が放棄されると、
元が無理やり通した道だっただけに、あっちゅう間に荒廃したんだな。
むしろ人道の方が維持し易いこともあるわけで。

そんなわけで、この旧道(すでに廃道)を完全にトレースしたレポはまだ発見していない。

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