春ホルモン?

2006年4月11日 雑考察
毎年のことだが、
最高気温が16度を超えると体調が悪くなる。
単に季節の変わり目に起こる変調なら、秋も同様になる筈だが、
これからゴールデンウィークあたりが最悪なのである。

その1・最高気温を更新する度にかならず起こる緊張性頭痛。
その2・気管支炎に因ると思われる慢性的微熱。

「春眠暁を覚えず」なんちゅうまったりしたものではない。
年度替りの慌しい折に、なんでこうなるのか。
低温モードから高温モードに切り替わる過程なのだろうとは思うが、
ワタシの場合、肉体的不調で済んでるだけマシなんだろな。きっと。
というのが、春の売り場の荒れっぷりが異常なんである。
大人も子供も「変」になってるとしか思えない。

いや実際、変にならない方がおかしいのが、今の日本である。
なんで何もかも春にまとめてやってしまおうとするんだ?
旦那の転勤と子供の進学が重なったら、そら、嫁の頭も変になる罠。

そこまで極端でなくとも、進級してクラス替えとなると、
また新たなヒエラルキーに於いて、
自分のポジションを探り直さないといけないんだからな〜
始業式が近づくにつれて子供のストレスは極限に達し、
その反動で異常なほどはしゃぎまわる。

いわゆる「スタンピード」ってやつですよ。

盆暮ゴールデンウィークは混雑はすさまじいが、
「荒れ」具合は春には遠く及ばない。
その差は、父親の存在に因るところが大きい。

春の片田舎で一番悲惨な結果に至るのが、
年度替りで仕事が忙しくて休めない父親を置いて、
母と息子が祖母のところへ帰省するパターンである。
旦那の世話から開放された母親+孫の言いなりの祖母+小猿である。
小猿の状況は先述の通りであるからして、
最早、ゆるゆるの女親二世代と爆発する小猿パワーを抑える術はない。
そんなわけで父権の失墜いちぢるしい今日ではあるが、
やはりこういう時に親父というのは結構頼りになるのである。

もう一つ問題なのは、更に「今だけ感」を煽ってやまない、
桜の存在である。
枯れ木が突然薄桃色の花びらを纏うというセンセーションが、
しかもそれが一週間限定であるという刹那感が、
日本の春パニックに大いに影響を及ぼしているといえよう。
もしかすると、桜の花から「春ホルモン様物質」が分泌されてるのかも。

いや、さらに厄介なのは、
その後にやってくるゴールデンウィークかもしれない。
春パニックが鎮静しきらないうちに、
今度は全国民参加の大休日がやってくるのである。
春パニック(ある意味躁状態)の勢いを保っている人はいいが、
そうでない人は、ここで「はた」と立ち止まってしまう。

やばいのは新入社員と新入学生である。

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