ウルトラマンヒカリ我流鑑賞室・SAGA編
ウルトラマンヒカリとは、
ウルトラマンメビウスに登場した、
青いウルトラマンの正式名称である。

お子ちゃまに言わせると「青いほう」、
もうちょっと大きい子に言わせると、
「お兄ちゃんじゃなくて、おじちゃんが変身するほう」である。

彼がなぜ地球で闘うことになったかは、
ウルトラマンメビウス外伝「ヒカリSAGA」を参照のこと。
NTT東日本の方はフレッツスクエアへ。
それ以外の方はgooの有料配信(といっても200円もしない)を利用して下さい。

http://bb.goo.ne.jp/special/tsuburaya/ultra40/

では、本題に入ろう。

ワタシがこの「ヒカリSAGA・1」を見た時、一番気になったのが、
ヒカリが水中を浮遊する、一見ファンタジーに満ちたシーンである。(画像参照)
これはアーヴの知性体(声・ゆうこりん)と意識が融合した状態を表現しているのだが、
この時のヒカリは羊水に浮かぶ胎児そのものである。

ってか、どう見ても胎内回帰しているとしか思えない。

つまり、アーブの大地はヒカリにとって母性そのものであり、
彼は永遠にこの大地にとどまりたいと願ったのだ。

しかし、アーヴには「ツルギの予言」なるものが伝えられている。
ゆうこりんが例の口調で語っているので、只の御伽噺に聞こえてしまうのがナンだが、
これはギリシャ神話や、それを題材としたシェークスピア作品にしばしば登場する、
神の予言、すなわち「神託」ではないのか?
そして、ゆうこりんはアーヴの大地母神そのものではなく、
実はその神託を伝える巫女のようなものではないのか。
この解釈が正しいなら、「神託」は必ず成し遂げられなければならない。

「天空より舞い降りし勇者、光の鎧を纏い、アーヴの大地と一つにならん」

しかし、SAGA・1においてヒカリが纏ったのは復讐の鎧であり、
アーヴと融合したのは意識のみではなかったか?
ヒカリがツルギとなったことで、果たして神託は成就したのか、否か。
そして、「アーヴの大地と一つになる」ということは、
実は、アーヴの大地母神(雌性)と天空から舞い降りたヒカリ=ツルギ(雄性)が、
極めて神話的な婚姻関係を結ぶことではないのか、とか。

或いは、あの鎧は、復讐に執り付かれたヒカリの身を案じ、
その身を守りたいと願ったアーヴの意思が具現化したものだったのでは・・・とか。

頼まれもせんのに、何を勝手に妄想しとるのかと。(^^;)

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