実はワタシ、特撮にハマる前は、サーキットにハマっていた。

どの位ハマっていたかというと、セナVSプロスト時代から始まって、
鈴鹿のF1GPに、6年連続で通う(予選のみの年もあり)くらいハマっていた。

その後、「モータースポーツ観戦」から 「参戦」 に鞍替えしようとしたが、
実力と資金力の不足で断念した。
しかし「参戦」は叶わなかったものの、末端カテゴリーとはいへ、
観る側から 参加する側 へと転身することは出来た。

まあ、そのレヴェルのモータースポーツファンだったとご理解ください。

ところで、最後にサーキットを走ってそろそろ丸2年が経過する先ごろ、
富士スピードウェイ(実質トヨタサーキット)で、
とんでもなく悲惨な事態が発生したことを知った。

原因はサーキット内の車両通路の路面陥没らしい。
なんでも傾斜地の簡易舗装の通路に、3000台のバスを走らせたとかで、
手抜きのやっつけ工事にもほどがあろだろ!というハナシですよ。

恒常的にF1を開催するつもりなら、複数の迂回路を用意しとけと小一時間・・・

TVに写らないところで何が起こっていたかは、下記リンクを参照のこと。
ただし、食事中の方は絶対に見ないでください。
そうでない方も、冒頭の概略及び画像とその説明を確認するだけにしてください。
それで充分ですし、それ以上不快になる必要はありませんから。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1037449.html

そういうオマエは6年間も、大金払って、長い行列に耐えて、
挙句の果てに高い弁当食わされていたのか?アホか?と言われそうだが、

あいにくだがワタシは筋金入りのSであって、Mではない。

鈴鹿で経験した最長の行列は約1時間。最長の渋滞も約1時間である。
しかも最も込み合う時間帯に、最も込み合う公共ルートを利用した場合である。

弁当&現地での食事に関しては、通常の観光地価格よりやや安いくらい。
屋台もごく普通の縁日価格だった。
なにしろ徒歩で歩ける範囲に最寄駅とコンビニがあるので、
体力と経済力次第で選択肢は無数にあったと言っていい。

なのに、あの山岳地帯に孤立した富士スピードウェイで、
飲料&食品持込禁止だとぉ?

こ れ は ど こ の 政 治 犯 収 容 施 設 で す か? 

大トヨタの冠イベントだからと、大船に乗ったつもりで来場された皆様、
まことにお気の毒でした、としかいいようがない。

この運営手腕の違いはいったい何なのだろう?と、あれこれ調べてみたのだが、
結局は長期的経営と短期収益確保の違いだということに気がついた。

鈴鹿=ホンダの場合、約40年前のサーキット建設から始まって、
2輪の8時間耐久レース、4輪の1000km耐久レース、
鈴鹿サーキットランド遊園地、そしてF1参戦&招聘と、
サーキットにおいて顧客を楽しませることについて、
長年に渡ってノウハウを積み重ねてきたといえる。

これは最早完全にスタンダード化されていて、
臨時バスの運行を一手に仕切っている、三重交通の段取りの良さは、
すでに ネ申 レヴェルに達している。

数万人が一箇所に集中するのだから、そりゃ、当然行列は発生する。
鈴鹿がすごいのは、
その行列が停滞せずに、常時流れている ところなのである。

だからこそ、ワタシは6年も通うことができた。
スピーカーでは絶対に再現できない、音質、音量、そして音圧を楽しむために。
CGではなく、現実に目の前をかっ飛んでいくモンスターマシーンを観るために。

そしてここまでやらないと気が済まない、多くの 車馬鹿たち に会うために。

今になってようやく、わざわざトヨタ車から、
15年落ちの特殊なボロ外車に乗り換えた、うちの親父の気持ちがよくわかる。
車とは、日々の使い勝手だけで評価が決まる道具ではないのだ。
そこに馬鹿を喜ばせる、特別な何か があって初めて、
所有する喜びが生まれるのだと。

〜結論〜

馬鹿の娘は間違いなく馬鹿である。

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