ULTRASEVEN X ep.1「DREAM」
一言で言うと、ものすごく肌に合う感じ

今回みたいに敢えて謎をちりばめている筋立ての場合、
楽しめるか楽しめないかは、
結局は脚本家との相性次第なんだな〜とつくづく・・・

初回担当が小林雄二と聞いて、結構期待してたワタシには、
大変好ましい展開であったといえますな。

当然、映像表現には幾つか疑問を覚えないでもないんだが、
ワタシの場合、かなりすんなりと世界観を受け入れることが出来たので、
自分なりに解釈&補完できる範囲だったかと。

それは多分、「ブレードランナー」を知ってるから。

「ブレードランナーって何じゃい?」という方は、↓の「あらすじ」を参照のこと。
http://kimux.org/index.cgi?BladeRunnerFaqJ

「敵が自分たちと同じ姿をしている」という疑心暗鬼設定の中で、
模造品=レプリカントを狩る主人公。
原因は異なるが、確実に終末に向かっている人類。
「ブレード」では、都市部はカオスを極めているが、
「セブン」では逆に統制され過ぎているが故の恐怖と狂気を覚える。
「ブレード」では飼い慣らすことが出来なかった羊=レプリカントに逆襲されていたが、
「セブン」では飼いならされた羊の群れと化した人類が、感覚麻痺状に陥っている。

この辺りの対比だけで、ご飯三杯はイケる!

例えば、「ブレード」には、実在の人物の記憶を移植された、
高品質レプリカント、レイチェルが登場するのだが、
「セブン」のJinは、変身能力とエイリアンの識別能力の移植には成功したが、
記憶の移植に失敗したレプリカントのようにも見える。
冒頭の水中シーンは、その移植過程(=産まれ直し)を示唆しているように見える。
何しろ、ヒカリSAGAにおいて、
水中(胎内の比喩)でウルトラマンに生殖行為を行わせた小林氏だからして、
あれが只の水死表現であるわけがない!・・・と今は言っておく。
(違ったらゴメンね〜)

あのヒロインは、記憶の移植に手抜かりがあったので、
責任を取って地球に残留してるウルトラ一族に間違いなさそうなので、
その正体が誰なのか、今から楽しみですよ。
ゾフィーかノアか・・・どっちも女性名なんだよねえ〜くくく。

〜以下、本放送後〜

Jin=レプリカント説の補強になるかどうかはともかく、
水中を漂う彼の体をスキャナー風の光線がなぞっていくのが意味深である。
多分、ミライもこうやって、バン・ヒロトをスキャンニングしたんだろうな〜と。

一発目のアイスラッガーが????なんだけど、
Jinのキャラ的に、「テメェこっち向けゴルア!」 な気がする。
スパァ〜ッと斬り倒すのは、まだまだお預けの模様。

焦 ら す ん じ ゃ な い よ 。

「自分が誰だかわからない」ってのは、まぢで使役用レプリカントそのものだ。
でも、でも体に叩き込まれた戦闘技術と戦う意志、
そして新たに移植されたウルトラマンの力が、彼を戦いに駆り立てる。
武器があれば、使いたくなるのが男の子ってもんですよ。

ならば、セブンの意志はどこにあるのか?

ヒロトの意志が欠けたままのメビウス。
セブンの意志が浮上してこないJin。
彼らはコインの表裏なのか?

或いは、Jinに擬態したセブンと他のエイリアンの違いはなんなのか?
感覚麻痺の人類から見れば、
それは所詮、エイリアン同士の覇権争いではないのか?

〜余禄〜

セブンがマッチョになったのは、夜間戦闘が多いからじゃなかろか。
闇を背景にして、市街地の灯りに浮かび上がる腹筋が素敵すぐる。
太陽光の下では過剰すぎるのだろうが、
夜間においては、この筋肉は実に雄弁である。

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