ULTRASEVEN X ep.4 「DIAMOND”S”」
なんだかな〜
アクションあり、ギャグあり、びっくり展開ありで、
かーなーり面白かったんだけど、
2話続けて判りやすかったというか、あっさりしてたというか、
真っ当な表現だったというか。

すでにシリーズの「起承転結」の「承」に入ってるから、
1〜2話ほどの異物感が無くて、
例えていうなら、手延べ素麺のような喉ごしの良さなんだよね。
でも、個人的には極太のざるうどんの方が好きなので、ちょと物足りないみたいな。
咀嚼しそこねると胸につかえて悶々とする、美味さと表裏一体の緊張感というか・・・
このプロセスを経た後のカタルシスがまた、うは〜〜〜たまんね〜〜〜なんですよ。

今回の場合、最後の「色のついた氷」がそれらしいといへばそれらしいんだけど、
あんまり「ヤラレタ〜(つ∀T)」って気がしないんですよ。

じゃあ、テメエにとっての「ヤラレタ〜(つ∀T)」って何なんだよ!と聞かれると、
それは前にも取り上げた、野原一面の紙飛行機(時の海鳴り)だったり、
回転速度が変わる風車(オーシャンの勇魚)だったりする。
特に前者については、だらだらとお涙頂戴演出をやられるより、
ほんの数秒で数百倍の効果がある演出だったと思う。
後者にしても、居合い抜きの爽快感を凝縮して余りあるっちゅうか・・・

要 す る に ア ベ ・ ユ ー イ チ が 大 好 き な の よ さ 。

で、こういう記事↓を参照してみたり。
http://blawat2015.no-ip.com/~mieki256/diary/200710201.html#200710201

予算と尺があったら、2時間サスペンス風に色々てんこもり出来るんだろうけど、
SEVENの世界感で、前回やら今回みたいな話をまとめるとなると、
ここらへんが重要になってくるんだろうな〜と。
如何にしてテンポ良く危機感を煽るか、
如何にしてクライマックスのカタルシスを濃縮するか、
如何にして視聴後の余韻を長く引きずらせるか・・・という。

そこらへんのツボは人それぞれだし、そこが一致するかどうかが、
いわゆるクリエイターとの相性の問題なんですけどね。

そういう意味では、今回も最も雄弁だったのは、
やっぱKがオーダーしたデラックスプリンだよな〜
Sのチョコレート中毒も微笑ましくて面白いエピソードなんだけど、
あの圧倒的なプルプル感にはヤラレタわ〜(つ∀`)
Jinのボケっぷりにツッコミを入れるKが、イマイチ辛辣になりきれていないのには、
実はこういう設定があったからなのか〜〜〜〜〜
この漫才コンビ、緊迫した場面になると完全に立ち位置が入れ替わるから面白い。
さすがは「雨男のJin」として名前が通っているだけのことはあって、
平時とは別人の如き、むしろKの人間臭さが好ましく思えるほどのクールさである。
このあたりの、コートの色ばかりではない、JinとKの好対照ぶりが実に秀逸だ。

しかし、こうなるといよいよ黒づくめのJinの正体が不吉なものに思えてくるんだよね。
第1話でも書いたけど、ますます完璧な戦闘用レプリカントぽいというか・・・
やっぱり「あなたはすでに死んでいるのよ」なのかなあ〜

でも、エージェントSがダイヤモンド=硬質で純粋なもの、と称されてるんだから、
彼女が真のヒロインってことよね。
つまりエレアの方は、ワケアリのダークヒロイン決定ぽいね。

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