ウルトラマンヒカリ我流鑑賞室・プロファイリング編
宇宙人なんかプロファイリングしてどうするって?
これも一種の空想科学ですよ。

初見は、ウルトラマンメビウスの8話辺り。
まだツルギだったけど、
徐々にセリザワの意識に侵食されてきた頃である。

敵か?味方か?

やってることは敵っぽいが、顔を隠した異形の者とはいへ、
全体像は間違いなくウルトラマンである。
体が青いのは何者かに操られているからで、正気に戻れば赤くなるだろう、思ってた。
何しろ、平成のウルトラシリーズが完全に欠落してる人σ(^^;)だからして、
ウルトラ一族に青系統がいるなんて、全然知らんかったのよ。
しかも人間体が異常に美形で、しかも服装が黒づくめだから、
昭和の前例からして、完全に敵方宇宙人の擬態パターンだったし。
が、完全に妖怪モードの擬態女と敵対してるところを見ると、
実は「敵の敵は味方」ってやつかも・・・とか思ったり。

しかし、すらりとした青い体に、白銀の装甲をまとった姿が美しいのなんのって。
しかも登場時のBGMがJ.S.バッハの「トッカータとフーガ」調パイプオルガンですよ。
差し上げた手に雷(いかずち)を集めて光線化する必殺技といい、
青いブレスレットから出現する光の剣といい、
凄腕の剣客そのものといった風情を漂わせる、洗練された身のこなしといい・・・

不覚にも着ぐるみに一目惚れしちまったんだわ。

ところが、謎が全く解けないまま力尽きて死んじゃうし(死んだと思ったよ)、
ウルトラの母が現れるしで、あまりの急展開にしばしポカ〜ン(゜д゜)とした後、
あわてて過去数話がどういう話だったのか調べまくった次第である。

結果、人間体が実は第1話ですでに登場済みだったセリザワ前隊長で、
しかもそのセリザワが、昭和のウルトラマン視聴者世代を象徴するような熱血隊長で、
ツルギに憑依された後とは、全くの別人にしか見えないのだよ。
いや全くの別人だからこそ、ヒカリの中で、
ツルギとセリザワの人格がせめぎ合う展開になったわけだが。

結果、ウルトラの母の手によって「復讐の鎧」から解き放たれ、
本来あるべき姿へと戻ったヒカリであったが、
「な〜んだ。青いだけで普通のウルトラマンだったんじゃん」と、思った。その時は。

ところが、そのままウルトラの星に帰ると思いきや、
突如、絶体絶命のリュウを救いに現れたから、さあ大変!
ワタシがこの青いウルトラマンの真実を知るのは、むしろこれからである。

実は「ツルギ」の素顔が明らかになったのは、この時が初めてではない。
メビウスに過去のいきさつを語るくだりで、
鎧=アーヴギアをまとう直前の姿が回想シーンに登場しているが、
この時は日没後〜夜という時間帯で、しかも惑星アーヴ全体が炎上した後とあって、
立ちこめる濃い煙と相まって、あまりはっきりと見ることができなかった。
鎧がはじけ飛んだ時も、横たわった姿が斜め下から一瞬映っただけだったし。

ゆえに、ワタシが「ヒカリ」の素顔をまじまじと見たのは、
リュウがガンウインガーのコクピットで強烈な光に包まれた、その直後のことである。
眩しさに目がくらみ、一瞬失われた視覚が徐々に戻ってくると、
そこには巨大なウルトラマンの顔があった。

しかし、それはメビウスではなかった。

その凛とした顔と比べると、メビウスは明らかにあどけなく、かつ幼い。
より鋭角的で、思慮に満ちているかのように見えるのは、
その胸にゾフィーと同じスターマークがちりばめられているからであろうか・・・

色々調べてみたところ、このイボみたいなのは、地球で言うところの「勲章」らしい。
それがゾフィーレべル?・・・ってことは、
実はウルトラの星では宇宙警備隊の隊長である、ゾフィー並みの大物だったってこと?

しかも、アーヴギアだと思っていた頭やら耳やら肩の角が、そのまま残っいる。
ウルトラマンには有角族と無角族、及びその混血がいるらしいが、
生まれつき生えているのではなく、長い時間をかけて伸びてくるものらしい。
昭和のウルトラマンが自分と共感できる年代の人間体を選んでいた例に倣えば、
明らかに40代と思われるセリザワに憑依したことから推察するに、

ヒカリってば、実は結構なオッサンだったりする?

ヒカリSAGA1、及び、SAGA2を見ると、
彼は思い込むと、底知れぬパワーを発揮するタイプであることが判る。
その辺りは研究者向きで、度外れた集中力で、
スターマークに値する数々の成果を挙げてきたと察せられるが、
その一方で、歳に似合わず世間知らずというか、
英才教育で無菌培養されてたんじゃないかと思うような、
専門馬鹿っぽい一面が伺われたりもする。

だって、初めてボガールと戦った時なんて、戦闘初体験とはいへ、
見事な空振りの連続で、転びながらのまぐれ当りがなければ完全にヤラれてたし。
全くもって無謀極まりないのだが、あれこれ思索を重ねるというよりは、
が〜っと集中して、ぱっとひらめいたら、あとはだ〜っと突っ走る人なのかも。

しかし、復讐を誓った後の集中力たるや半端ではなく、
ツルギとなってボガールを追いながら、あちこちで戦いを繰り返してるうちに、
めきめきと腕と名を上げて、遂には宇宙警備隊の期待のルーキーと互角か、
それ以上に強くなってしまったとは・・・

といっても所詮は素人。メビウスに比べると、体力と持久力で見劣りすること甚だしい。
しかもアーヴギアが無いと、その細身がさらに際立つ上に、
敵の攻撃が体の芯まで及んでしまう模様だ。
むっちりとたくましいメビウスと違って、基礎鍛錬が絶対的に欠如してるんだな。
ゆえに、無理がたたって、結局ウルトラの星に帰ることになってしまったわけだが。

メビウスは宇宙警備隊の純粋培養ルーキー(しかも人間体は18歳)だからして、
実は親世代ウルトラマン子世代ウルトラマンが、共に地球という不慣れな土地で、
新米同士、力を合わせて頑張っていたという、ものすごエエ話だったのですよ。

さて、基礎の欠如を気合と集中力で補って余りある戦いっぷりが認められ、
見事、宇宙警備隊入りが決まったヒカリだが、
果たして、彼が再び地球で戦う日はやってくるのか?
我々はもう一度、あの青く美しい戦士に会うことができるのだろうか?
或いは、彼は再び彼の地を、惑星アーヴを訪れることになるのであろうか?

ワタシはその答えを、首長竜と化しながら待っているのである。

〜余談〜

昭和ウルトラマンの原則の範囲内で、目いっぱい美しく作られたその顔といい、
人間体を演じているのが俳優兼、ベテランモデルの石川真であることといい、
どうやらウルトラ一族内でも、際立った美貌の持ち主であることは確かである。
変身前も、変身後も、極め付けに美しいウルトラマン。
それがヒカリである。
ウルトラマンメビウス・第23話「時の海鳴り」
何だろう。この既視感は。
ワタシは今、曖昧模糊とした、
不思議な懐かしさを覚えている。

何もかもがごった煮になった「少女の頃の記憶」の中から、
幾つもの断片が輝きを取り戻しながら浮き上がってくる。

幼さゆえに見つけられなかった答え。
初めて意識した大人の異性。
失われた風景。
そして忘れていた宝物。

大人の女なら、誰もが甘酸っぱい感傷に浸らずにはいられない、
そんな話だった。

ニュータウンを行きかう人々が、突如として消え去るという事件が発生。
その直前、なぜか海鳴りの音が聞こえたという。
警察は特別な聴覚を持つ、GUYS JAPANのマリナに捜査への協力を依頼する。

怪獣が現れないので暇してるGUYSの面々だが、
時間の潰し方にもそれぞれのキャラが垣間見えてオモロイ。

リュウとジョージはプロレスごっこ。(オメ〜ラまぢ体育会系だな)
テッペイは何かの実験してるっぽい。
コノミはDVDのアニメかなんか見てた?
ミライはお片づけの手伝いしてたぽい。

刑事さんがゲートまで迎えに来たそうなので、
普段の彼女からは想像も付かない、可愛いらしい私服でお出かけするマリナ。
彼女を待っていたのは、桐李(とうり)と名乗る、
えらいスマートでカッコイイ刑事さん。
しかも、握手代わりに手品で白いバラを出す、という、
えらいベタな掴みをカマしてきた。
が、あっさりスベって、早回しで照れ隠ししてるよ。(^m^)

しかし、実はこれが深〜い伏線なんだよなあ。
大浦龍宇一が演じている時点で、タダ者ではないのは確定なんだけどね。

トウリさんは実は大の甘党で、生クリームたっぷりのクレープをがっついている。
(しかも二人前)
その袖口には、奇妙な紋章が刻まれたカフスボタンが・・・
そして彼は、幼い頃のマリナの記憶に興味があるようだ。

足元に落ちてきた紙飛行機がきっかけとなって、
マリナは大好きだった祖父のことを語り始める。
(これがまたぢつに渋カッコええじいちゃんやねん)
「耳を澄ませて、風の流れを読め」と教え、
ビンテージものと思われるドゥカティに乗ってたじいちゃん。
マリナの才能と特殊能力は、このじいちゃん譲りだったんだ!

7年前の夏、祖父が死んだ日の記憶が曖昧だというマリナ。
マリナの外出後、入れ違いににフェニックスネストにやって来た弟が言うには、
「姉ちゃんとにかく最強」だそうで。(^^;)
祖父が死んだ夜、マリナは深夜にこっそり布団を抜け出してどこかへ行ったらしい。
しかしマリナはそれを否定した。
「私はどこにも行っていない。白い孔雀の夢を見ていた」と。

マリナは突然海鳴りの音を聞く。
そしてトウリとマリナは、7年前の世界へとタイムスリップする。
巨大な月が輝く夜空の下、自らの正体を明かすトウリ。
彼は故郷の星を「怪獣クロノーム」に滅ぼされ、地球へ逃れてきたアンヘル星人の、
ただ一人の生き残りだという。

ウルトラマンはカレーがお気に入りだが、アンヘル星人は甘いものに目が無いらしい。
なにげに地球とは、宇宙人がハマる「ウマ〜な名物」が豊富な惑星なのである。

過去の世界に閉じ込められた人々を探すうちに、
マリナは懐かしい祖父の家に辿りつく。
そこから駆け出してきたのは、7年前の、まだ少女だった頃のマリナ。

一方、時の継ぎ目を見つけたミライは(目がびかっと光るとこがらしくてイイ!)、
マリナを追って過去世界へ向かい、アンヘル星人を見つける。

ここで宇宙人同士が会った瞬間に相手の素性を見抜くのだが、
こいつらいつから知り合いなんだ?というのは誤解で、
実は彼らはおそらくテレパシーによって、瞬時に互いを認識しあえるのだと思う。
しかし見てる側はナンノコッチャワカランので、必要最小限の範囲で、
地球語に翻訳してアフレコしてくれてるんだと脳内補完することをお勧めする。
ウルトラ一族同士もそうやって固体認識しているので、
必ずしも個人名を必要としていないのだと思われる。

トウリはクロノームの標的が、アンヘル星人の生き残りである自分ではなく、
特殊な聴力を持つマリナであることに気付く。
7年前のマリナを消せば、クロノームにとって脅威となった現在のマリナを消せる!

そう。トウリとマリナは、7年前の時空で出会っていた。

祖父の死を受け入れることが出来ず、人前で泣くことも出来ないマリナは、
かつて祖父と遊んだ原っぱで紙飛行機を飛ばし続けていた。
しかし幾ら飛ばしても、その先に立っていたはずの祖父には会えない。
原っぱの草を覆い尽くす無数の紙飛行機が、マリナの悲しみの深さを物語る。

そこに音も無く現れた青年。それがトウリだった。
彼は手品で白いバラを出して、マリナに差し出した。

「君は置いて行かれたんじゃない。今はいっぱい泣いていいんだよ。」

マリナの記憶が甦る。
夢の中の白い孔雀、それはアンヘル星人・トウリの真の姿だった。

「いけない!トウリが撃たれる!」

7年前の時空に出現した怪獣クロノームが、少女マリナとトウリを襲う。
駆けつけたマリナが見たのは、トウリの腕の中で気絶している少女マリナ。
その腕にできた擦り傷に紋章の入ったハンカチを巻いて手当てするトウリ。

「よかった!間に合った!」

そう言って反撃に転じるマリナ。
ミライもメビウスとなってクロノームに立ち向かうが、苦戦している。

思わず「くそっ!」って言ってるし。(^^;)

しかし草の中に落ちていたトウリのカフスボタンに気を取られた瞬間、
クロノームが、今度は現在のマリナに狙いを定めた。
そしてアンヘル星人に戻ったトウリが、その白い翼を拡げて空を舞い、
クロノームの放った光弾をその身に浴びる。
(TдT)アウッ。

元がウミウシだけに、紫の汁の気体バージョンみたいな煙幕を吐くクロノーム。
(だから海鳴りなのか!)
サドラ的攻撃の連打に、メビウスのカラータイマーが点滅し始める。
しかしマリナの聴力は、煙幕の中のクロノームと、その感覚器官の位置を探り当てる。

意識を取り戻した少女マリナ。
気絶する前に見た白い孔雀は何だったのだろう?
どうしてトウリは苦しそうに地面に横たわっているのだろう?

「大丈夫、これは夢だから。君は強い人になる。僕は知ってる」

トウリの飛ばした紙飛行機を追いながら、弟たちの眠る家へと戻る少女マリナ。
入れ替わるように駆け寄る現在のマリナ。
その目の前で、細かな光点となって消えていくトウリ。
こうしてトウリは、過去と現在の二人のマリナを救った。

メビウスがクロノームを倒すと同時に、時の継ぎ目が消え、マリナとミライ、
そして生存者達が現代へと戻ってくる。

7年前、おそらくクロノームはアンヘル星人を追っていた。
トウリはその場に居合わせた少女マリナに、「これはただの夢」と暗示をかけた。
7年後、再びクロノームの気配を感じたトウリは、あの時の少女のことを思い出して、
もう一度会いたくなったのだろうと思う。
よもや、クロノームの狙いが彼女であるとは微塵も知らずに・・・

過去の時空では、タイムスリップして来た人々は透明になっているらしい。
というか、現在と過去の人々は互いに干渉することはないのだ。

例外は、真のタイムトラベラーであるトウリだ。

彼はどの時空においても、自身が唯一の実体として存在できるのだ。
だから少女マリナ(および過去の時空の住人)にとっては、
現在のマリナも、ミライも、クロノームも、メビウスも存在しないのだ。
つまりあらゆる過去は平行世界=パラレルワールドなのであるが、
クロノームは、人の記憶と時間を混乱させることによって時空の歪みを作り出し、
存在を悟られないまま、過去に干渉することができるらしい。
つまりアンヘル星人とクロノームは異なる種類のタイムトラベラーであり、
それ故に両者の間に抗争が生じたのだろう。

しかし7年前はクロノームから逃れたトウリだったが、
再び訪れた過去の時空で実体が消えてしまったのだから、当然、
現在のトウリも消えてしまったことになる。

弟が持ってきた荷物の中に、古いお菓子の缶があった。
蓋をあけると、そこには紋章の入った白いハンカチが・・・

誰にでも、感傷に満ちた幼い日の不思議な出来事の記憶があるはずだ。
時に、それは初めて性的に意識した異性であったりもする。
もしかしたら、それは地球にやってきたアンヘル星人の仕業かもしれない。

アンヘル(ラテン語で天使)星人は、その名の示す通り、中性体であると思われる。
彼らは出会った相手に合わせて性別を変え、人に夢の暗示を与える。
あたかも、クスブスとインキュブスのように。

「追記」

アンヘル星人の紋章って、古代中国の甲骨文字の「鳥」じゃないのか?
ってことは、翼があるから「ト・リ」だったりするのか?
\(-_-;)ヲイ・・・
ウルトラマンメビウス・第22話「日々の未来」・後編
回想が終わって、現在の伴家の座敷に戻る。

しかし、突然何かの気配を感じて席を立つミライ。
伴家に程近い公園に、次元の壁を破って、
複数のレッサーボガールが現れる。

ここでセリザワが回想で登場!\(^o^)/
地球を去る前に、セリザワ=ヒカリはミライにこう問いかけた。

「ボガールが滅んだ後も、怪獣の襲来が止まらないのは何故だと思う?」

その答えが、これら別種のボガールだったということか?
こいつらはいつから地球にいたのか?新たに別の次元からやってきたのか?
ガンフェニックスにくっついてきた奴等なら、きっとヒロトの仇だぞ!

ミライは人間体のまま光線を放って2体を倒すが、
その死体を共食いして残った一体が巨大化する。
・・・って、そうなることはわかってるんだから止めろよ!
が、変身しかけたところを攻撃されて気絶・・・ヲイッ!

先に伴家を出たが、まだ基地に帰り着いてないサコミズに代わって、
出撃コールをするべく意気込むトリヤマ補佐官だったが、
その寸前、背後のスクリーンに映ったサコミズが、
「報告は受けた。GUYS SALLY GO!」 「GIG!」
補佐官、後ろ後ろ〜♪

レッサーボガールの舌に、リュウの乗ったガンウインガーが絡め取られる。
そして、突然変態して頭部が、ってか、口が巨大化するボガール。(前編の画像参照)

こりゃ補佐官じゃなくても、皆お口ポカーンになる罠。( ̄□ ̄;)

そのままガンウインガーごと喰われそうになったリュウの
「餌にされてたまるかーっ!」という叫びでミライ覚醒→変身。
光とともに現れたウルトラマンを見たバン父は、ようやく宇宙人ミライの正体を知る。

メビウス=ミライ 「僕はもう、同じ悲しみは繰り返さない!」

異次元へ消えようとするボガールからガンウインガーを奪還!
しかしボガールの舌に捕らえられたメビウスがピーンチ!
そこへワンダバ〜♪とともに、サコミズ隊長がガンブースターで登場!
ウインガー、ローダー、ブースターの3機合体で、インビンシブルフェニックス発射!
ダメージを負ったボガールに、とどめのメビウムシュートォォォ!

そしてガンフェニックスと平行飛行して、リュウとアイコンタクトするメビウス。
なんという美しい光景なのだ・・・(ToT)(画像参照)

ミライ 「この姿でいさせて下さい。僕はヒロトさんの分まで生きます」

しかし、彼がウルトラマンである以上、
いつかは本来の姿に戻って地球を去るであろうことをバン父は知っている。
そしてバン父はそっとミライを抱き寄せる。

バン父 「君は君の人生を生きるんだ」

「ヒロトとミライは長い宇宙暮らしの間に出会った知り合いである」
というミサキ総監代行のナイスフォローで身元バレの危機はひとまず回避された。
迎えに来た仲間とミライが繰り広げる微笑ましい光景に、思わず目を細めるバン父。

バン父 「あれが・・・彼の地球での・・・」
サコミズ 「仲間です」

ヒロト 「早く欲しいな・・・地球での友達が・・・」

ワタシもとどめを刺された。
今、猛烈に感動している。(つдT)
ウルトラマンメビウス・第22話「日々の未来」・前編
何の駄ジャレ?・・・ってか、この怪獣何!
ウルトラマンも3口で喰いつくされそうだぞ。

前回の内容からして、
今回は相当重要な回になるはずだったが、
実際、これは事実上の第1話と言えるだろう。
いやむしろ、何故これを第1話にしなかったのか、
制作側を問い詰めたいくらいだ。

時系列で整理すると、
?ウルトラの星を出発
?地球付近で宇宙船アランダスの遭難を目撃→救助失敗
?バン・ヒロトの姿をコピーして人間体を作る
?地球到着→ディノゾール戦
?ヒロトの父に会いに行く
?サコミズに紹介されてGUYSに入隊、・・・という流れになる。(多分)

しかし第1話は?からいきなり?へ飛んでしまう。
しかも?〜?については一切触れられない。

今回の第22話を見れば、メビウスはヒロトを救えなかった故に、
憑依して人間体と記憶を共有することができなかった、
いわばウケウリの予備知識しかない、素の宇宙人なのだと納得できる。

リュウについても、彼にとってセリザワ前隊長が如何に大きな存在であったかは、
ツルギの登場まで語られることはなかった。
今にして思えば、憧れの存在であり、尊敬かつ目標とするセリザワの死を、
一番近い場所で目撃しなければならなかったリュウが、
悲しみを実感する以前に混乱し、何も成す術のなかった自分を責め、
GUYSただ一人の生き残りとして、使命感との板ばさみに悩み、
焦り、苛立つのは当然のことだった。

だからこそ、第1話でいきなり「バカヤロー」ではなく、
ミライに「リュウさんはメビウスが嫌いなんですか?」と聞かれるまで、
謎の沈黙を保っていた方がよかったのではないか。
そこで「実はセリザワ隊長は・・・」と、5話以降の回想シーンを挿入して、
「親しい存在を失うということが、人にどれほどの痛みと悲しみをもたらすか」
ミライに深く悟らせるべきだったのでは・・・とも思う。
そしてその時、初めてヒロトの父の真意を知るミライ・・・ってな感じで。

結果的に、第1話でバン父子との遭遇エピソードをはしょってしまったがために、
ワタシを含めて、予備知識のない一般視聴者の多くが、
「メビウス=ミライはおバカ」&「リュウはチンピラ隊員」
という印象を持ってしまった。
幸いなことに、ワタシはほとんどチラ見とはいへ、
ツルギ登場まで視聴し続けていたからいいようなものの、
第1話〜4話あたりで見放した人は少なくなかったのではないか?

前回そして今回と、これほど見事に伏線を回収し、しかも以降回へのネタを振り、
しかもオタクの抱く疑問の答えは曖昧にしたままという、
憎らしいほど行き届いた脚本&演出が出来るなら、
どうして冒頭4話にもう少し神経を使えなかったのかと、惜しまれてならないのだ。

超長い前フリはこのくらいにしておくとしよう。

さて、今回の舞台となる伴家は、伝統的な日本家屋である。
座敷に通されたミライ、サコミズ隊長、ミサキ総監代行の3名は、
座布団に正座して主の登場を待っている。
「ミライ、畳のへりは踏まない」と注意するサコミズだが、
ミライはすでに「へり」の上にお座りしちゃってるんですが・・・
ウルトラの星に「小笠原流礼法」は伝えられていない模様。
(狭い茶室で抹茶をすするウルトラマンを見てみたい気はするが)

サコミズとミサキが退席した後、
ミライがヒロトの遺品の懐中時計を、父であるバン・ナオトに渡す。

ここから半年前(時系列?)の回想。

ヒロトは「早く欲しいな〜地球での友達が」と言いながら、屈託なく笑っている。
(ちなみに、バン父子の他の2名の乗組員が結構なオトコマエ)
しかし、突如現れたウルトラゾーンに宇宙船が引き寄せられ、脱出を試みるが失敗。
貨物室側からキャビンを切り離すために、1人宇宙船に残るヒロト。
あの懐中時計は、実は母から贈られたものであった。(ToT)

死を覚悟したその時、暗闇に光点が現れ、それが∞の形になる。
「メビウス・・・の輪?」
その中心から出現した銀色の巨人。
「ウルトラマン?メビウス?」

キミが名付け親だったのか!ヒロト!

続いて時系列?の回想。

姿こそ息子そのものだが、素の宇宙人が畳のへりの上に体育すわりしている!
しかも相当に発音が怪しい地球語で、
「これからヒロトさんとして生きるから、一緒に暮らしましょ。(^▽^)」みたいな・・・
しかし、バン父は懐の深い、器の大きい男だった。
傷心を逆撫でするような真似をしでかした宇宙人だが、悪意は微塵もなく、
むしろ宇宙人なりに自分を慰めようとしてやっている事なのだから・・・

そこで旧知のサコミズに電話するバン父。
「お久しぶりです、キャプテン・サコミズ。いえ、今は・・・」

・・・って、今は何だってーっ?!

キャプテンって?サコミズは元船長?機長?それとも軍での階級のこと?
でもって、あえてGUYS隊長と言わせなかったのは、やはり総監兼任だから?

ディノゾール戦で壊滅的な打撃を受けたGUYS JAPAN。
セリザワ隊長死亡。本来なら昇進して後を継ぐべき副官も死亡。
しかしリュウは若すぎる。
そこで、次期総監に内定していたサコミズが浮上する。
彼なら有能で、しかも現場経験(おそらくGUYS出身)も豊富だ。
この人材不足の非常時に、現場と後方の両者を任せられるのは彼しかいない。
しかも地球に潜入している宇宙人の存在を知る人間は少ないに越したことはない。
そこで・・・という展開を予想してみる。

続いて時系列?の回想。

ダークスーツ姿で伴家に現れたサコミズ。
何がなんだかよくわからないが、バン父に拒絶されたことは理解できるメビウス。

メビウス 「この姿は今日限りにします」
バン父 「いや、その姿でいてくれ。地球の土を踏めなかったヒロトの代わりに」
メビウス 「ごめんなさい!」
サコミズ 「伴さんの涙は君のせいじゃない」
バン父 「君のこの星での日々の未来に幸多からんことを」
メビウス 「ひびの・・・みらい・・・」

人間体の名付け親はあなただったんですかーっ!(T□T)

引き続き書きかけちうにつき、後編につづく。
ウルトラマンメビウス・第21話「虚空の呼び声」
なんだか、とてつもないウルトラ大河ドラマを見た気分。

時空の歪みと思われるウルトラゾーンの入り口が出現。
そこから、半年前に遭難した宇宙船アランダスの、
救難信号が発信されている!
どうしても救助に行きたいと言い張るミライ。
そこには彼にとって忘れがたい人がいる筈だから・・・

半年前といえば、メビウス=ミライが地球にやって来た頃だな。
これはただ事じゃ済まない気配がぎゅんぎゅんだぞ。
しかもサコミズ隊長がミライに、
「つらいものを見ることになるかも知れないぞ」
と、またしても超意味深発言。・・・サコミズさん、あんたって一体・・・

そしてコノミと、重力場の変化が苦手らしいジョージを残して、
GUYS SALLY GO! GIG!
(ワタシもだいぶウルトラ症候群にやられてきたな)

ウルトラゾーンは怪獣たちの魂が集まる場所でもあった。
って、今回はホラーですか?!

別名怪獣博士のテッペイが狂喜乱舞しているのだが、
ワタシには何のこっちゃワカラン・・・
いや、インセクタスは覚えてるよ。
でも魂が集まってくるトコなのに、
ロケットに抱きついてるやつがいるんだけど・・・いいの?

ウルトラゾーンには小惑星まで飲み込まれていて、
遭難した宇宙船アランダスもそこに不時着(墜落?)していた。
そこで遭難時の映像と、「バン・ヒロト」と刻まれた懐中時計が発見される。
父親を含む乗組員全員の命を救って、只一人宇宙船に残ったバン・ヒロト。
しかし、その声がミライそのものであることを知ってしまうマリナ。

ウルトラゾーンの入り口が閉じ始めていることに気が付くサコミズ隊長。
しかし無線が通じなくなる。二重遭難の危機?!

ちっちゃいボガールの群れが襲ってくる。エイリアン?!

共食いして巨大化した一匹がミライに迫る。
しかしサコミズ隊長はミライを置いて撤退するよう命令する。

メビウス登場!→ブレードで∞斬り!

無事に脱出したGUYSたち。「でもミライが・・・」「ミライがどうしたんだ?」

「ボクがどうかしたんですか?燃料切れたんで、回収してくださ〜い」

普通、閉じ込められるハズだけど、一体どうやって出て来たの?
サコミズさん、もしかしてこの展開読めてたの?

小さなボガールは、ウルトラゾーンが開いた時に落ちてきたものを餌にしている模様。
つまり、一人宇宙船に残ったバン・ヒロトはおそらく・・・(TдT)

しかも次回、ウルトラゾーンにいたはずの小さなボガールが地球に現れるので、
やつらはガンフェニックスか、ガンスピーダーにくっついて来たと思われる。

ちなみに、ヒカリが追ってた別種のボガールは、
ウルトラゾーンを自由に開閉して出入りできる模様。

次回予告と併せて推察するに、メビウスは宇宙船アランダスの遭難を目撃して、
船体がウルトラゾーンに引きずり込まれるのを止めようとしたが、
間一髪で間に合わなかったらしい。
自らの身を呈して、仲間を救ったのバン・ヒロトの行動に感銘を受け、
彼の姿をコピーして人間体として使用することにしたらしい。

そして、次回はバン・ヒロトの時計を父親に渡しに行くらしいのだが、
同行するのはサコミズ隊長とミサキ総監代行。
なんだか面長で輪郭が卵型の、
ウルトラ一族っぽい人が2名ほどいるんですが・・・

・・・って、たった20数分にどんだけ伏線詰め込むんだよ〜!
濃いよ〜濃すぎるよ〜。でもって、面白すぎるよ〜
ウルトラマンメビウス・第20話「総監の伝言」
今週はヒカリについて書いたし、明日は放送日だし、
このままパスしよっかな〜と思ったんだけど、

これがまたむちゃくちゃに面白かったのよ!

特撮の面白度を示す「爆笑率」では、
魔弾戦記リュウケンドーが首位を独走しているんだが、
(字にも書けない面白さなんですよ。これが)
次点がウルトラマンメビウスだったりするんだよな〜

ヒカリ帰っちゃったし、映画公開前だし、夏ダレするかもな〜
なんて思ってたところが、ナント絶好調ですよ。

以下絶好調な方々。

萌えベムスター、ワタリガニ風味のディガルーク等、珠玉の怪獣陣。
トリヤマ補佐官&マル補佐官秘書の漫才。(演芸大賞級)
ミライのピュア系超絶天然ぶり。(ムキになるとパワー倍増)
サコミズ隊長の眉芸。(顔芸よりさらに高度)

と、通常レベルですでにハイクオリティーなところへ、
今回は完全にイッてる対怪獣研究所関係者と、
特殊誘導音波に乗って華麗に舞い踊るウインダムと、
アーストロン&ケルビムの怪獣漫才が投入された。

今のところ神回認定されてる第12話「初めてのおつかい」が最強なんだが、
今回の濃度と破壊力も相当なもんだったぜ。(-_-;)

テーマは「上司と部下」なんだが、
トリ&マルのコント(すでに怪演レベル)を、
そっくりそのまま再現する怪獣コンビってどうよ〜

その怪獣コンビに凹られまくる部下(ミライ=メビウス)を援護すべく、
自らガンブースターで飛び立つサコミズ隊長テラカッコヨス〜

ようやく直接の上司である総監に会えることになったトリヤマ補佐官だったが、
そこにいたのはサコミズ隊長とミサキ総監代行だった。(画像参照)

この二人も、「実は上司と部下なのか?」というひねったオチが仕込んであって、
姿を見せない謎の総監=サコミズ隊長?という憶測を呼んでやまないのであるが、
果たしてその真相は如何に・・・
という多層構造の演出が成されていて、
お子様、大人、オタまで唸らせる良作に仕上がっていたっちゅうわけ。

しかし、ケルビム(上司)は対怪獣研究所の誘導音波装置を利用して、
アーストロン(部下)を操っていたわけだから、
別に金かけて作った音波発生装置を破壊せんでも、
回路切るなり電源落とすなりすりゃあいいんジャマイカ・・・
という突っ込みは、今回の面白さに免じて、猶予処分とする。
ま、怪獣2匹とウルトラマンがすったもんだやってるとこなんて、
誰も近寄りたくないからね〜
ウルトラマンヒカリ我流鑑賞室・SAGA編
ウルトラマンヒカリとは、
ウルトラマンメビウスに登場した、
青いウルトラマンの正式名称である。

お子ちゃまに言わせると「青いほう」、
もうちょっと大きい子に言わせると、
「お兄ちゃんじゃなくて、おじちゃんが変身するほう」である。

彼がなぜ地球で闘うことになったかは、
ウルトラマンメビウス外伝「ヒカリSAGA」を参照のこと。
NTT東日本の方はフレッツスクエアへ。
それ以外の方はgooの有料配信(といっても200円もしない)を利用して下さい。

http://bb.goo.ne.jp/special/tsuburaya/ultra40/

では、本題に入ろう。

ワタシがこの「ヒカリSAGA・1」を見た時、一番気になったのが、
ヒカリが水中を浮遊する、一見ファンタジーに満ちたシーンである。(画像参照)
これはアーヴの知性体(声・ゆうこりん)と意識が融合した状態を表現しているのだが、
この時のヒカリは羊水に浮かぶ胎児そのものである。

ってか、どう見ても胎内回帰しているとしか思えない。

つまり、アーブの大地はヒカリにとって母性そのものであり、
彼は永遠にこの大地にとどまりたいと願ったのだ。

しかし、アーヴには「ツルギの予言」なるものが伝えられている。
ゆうこりんが例の口調で語っているので、只の御伽噺に聞こえてしまうのがナンだが、
これはギリシャ神話や、それを題材としたシェークスピア作品にしばしば登場する、
神の予言、すなわち「神託」ではないのか?
そして、ゆうこりんはアーヴの大地母神そのものではなく、
実はその神託を伝える巫女のようなものではないのか。
この解釈が正しいなら、「神託」は必ず成し遂げられなければならない。

「天空より舞い降りし勇者、光の鎧を纏い、アーヴの大地と一つにならん」

しかし、SAGA・1においてヒカリが纏ったのは復讐の鎧であり、
アーヴと融合したのは意識のみではなかったか?
ヒカリがツルギとなったことで、果たして神託は成就したのか、否か。
そして、「アーヴの大地と一つになる」ということは、
実は、アーヴの大地母神(雌性)と天空から舞い降りたヒカリ=ツルギ(雄性)が、
極めて神話的な婚姻関係を結ぶことではないのか、とか。

或いは、あの鎧は、復讐に執り付かれたヒカリの身を案じ、
その身を守りたいと願ったアーヴの意思が具現化したものだったのでは・・・とか。

頼まれもせんのに、何を勝手に妄想しとるのかと。(^^;)
ウルトラマンメビウス・第19話「孤高のスタンドプレーヤー」
今回はGUYS JAPANのオトコマエ担当、
イカルガ・ジョージさんかメインです。

この方は並外れた動態視力と、
空間認識能力の持ち主だそうです。
それゆえに、他の凡人とは感覚を共有できないっていうか、
一人で独走してゴールを決めるしかない人、という設定です。
今はGUYS隊員ですが、スペインリーグで活躍していたサッカー選手という、
これまたオトコマエな過去があったりする。

そんなわけで「孤高」な男だったわけなんですが、
ようするに「見えすぎちゃって困るの〜」なわけで・・・(^^;)

クールオーラを漂わせているが、実はラテン気質で、しかもギャクもこなせる、
あけぼの町の不動のオッサンぽい人である。

戦隊もそうだが、ウルトラの出演者たちもキャラの立ち位置が定まってきて、
それぞれに芝居の幅を広げてきてるよね。
その甲斐あって、
今まではありえなかったが、実は普通にありそうな風景が見られたのよね。

基地の屋上で、牛乳びん片手にあんぱん喰ってるリュウと隊長とか。

分析&作戦担当のテッペイが、隊員食堂が閉まった後、コンビニっぽい購買部で、
カップ麺と栄養ドリンク買って徹夜してたりとか。

分身怪獣を三体同時に撃つという離れ業をやってのけたジョージが、
「俺様凄いぜ」と得意満面で勝利の余韻に浸ってたりとか。

その背後で合体して威力三倍になった怪獣にやられかけて、
「そういうことは先に言っとけ〜!」と、マヂヤバかったりとか。

誰にも理解してもらえない超人ジョージは、
「三匹の怪獣を一度に撃ってみただけだよ〜ん」と只の武器バカを装いつつ、
これからも孤高の道を歩み続けるのだろうな。

ただし今度は、GUYSというチームメイトと一緒にね。(^_^)
ウルトラマンメビウス・第18話「ウルトラマンの重圧」
ヒカリのいない地球。
この惑星の、唯一人のウルトラマンとなったメビウスは、
その責任の重さに緊張して、周りを見る余裕がない。

若葉マーク付きウルトラマンの辛いところだな。(^^;)
ヒカリさん、頼れる人だったからなあ〜

でも、ヒカリさんが残していってくれたナイトブレスが優れもので、
メビウスは2段階変身しまっす。
といっても、別にキャストオフするわけでも、轟轟合体するわけでもなく、
ガワの配色がちょと変わって、胸にVマーク出現!

でも変身する時の発光はヒカリさんのですよ〜(画像参照)
でもって、ブレード(光剣)が3倍増量(当社比)で、
敵を∞マークにぶった斬り〜(^o^)

放送の二日後には外伝「ヒカリSAGA」の第2回配信があって、
ワタシの週末〜週明けは文字通り青一色に染め抜かれたわけだが。

SAGAについてはまた日を改めて。
日曜の青祭りについてはこの後すぐ。
ウルトラマンメビウス・第17話「誓いのフォーメーション」
青いウルトラマン、ヒカリが帰ってしまいました。

どここへ?

・・・ってそらもちろん「光の国」こと、
M78星雲のウルトラの星でんがな。
だから名前はツルギのままにしとけばよかったのにぃ〜。

しかもセリザワまで連れて行ってしまった。

やっぱり、すでに一体化していたんですね。
「こいつは只の入れ物だ」なんて言ってたくせに。
セリザワはやっぱ第1話で絶命してたんだろうな。(T_T)
でもセリザワの残留意識がツルギ=ヒカリに呼びかけたからこそ、
ウルトラマンの心を取り戻すことができたんだから・・・

だからリュウに会おうとしなかったんだな。
だって、自分が生きてるかもっていうリュウの希望を打ち砕くことになるから。
でも自分の教えを守って、一人前に成長した(してないと思う)リュウを見て、
ヒカリとともに地球を離れることにしたんだね。

最終回でもないのに、泣きながら見送ってしまったぞ。(つ_T)

セリザワさん、ものすごい渋い男前だったのに・・・って、
それで悲しいんかいっ!
えーやんか。きっかけが不純極まりなくたってさ。
ツルギ→セリザワ→ヒカリと連続技でワタシの心を鷲づかみしてくれたおかげで、
古い記憶のタンスの奥にしまわれていたウルトラのときめきが甦ったんだからさ。

ちなみに、ウルトラマンヒカリって誰よ?という方は、
http://bb.goo.ne.jp/special/tsuburaya/ultra40/
ここでウルトラマンメビウス外伝「ヒカリSAGA」を参照のこと。
ただしNTT東日本のフレッツ利用者以外は有料なのがツライですが。
あ、ツルギ=ヒカリの不在中はこの「ヒカリSAGA」について語りまくるから、
ここを参照してもらえばタダで筋が追えますよ〜

クリスマス商戦前にパワーアップして帰ってきてくれるんじゃないかと、
密かに期待しているぞ、セリザワ=ヒカリ!
ウルトラマンメビウス・第16話「宇宙の剣豪」
特撮業界は完全に夏休みモードにシフトオンした。

ここで玩具を売りまくらないと、
9月決算→年末賞与が覚束ないという、
巨大スポンサーのご威光は
制作現場の末端にまであまねく及び渡り、
結果、まず脚本が粉砕され、その綻びを繕いきれずに、
現場で演出家の胃に穴が開くというわけだ。
今週の特撮に於いて、そのご威光(要するに意向)は、
異なる二つの方向に作品を導いた。

ウルトラマンメビウスの場合は、
「制作費はこれ以上鐚一文(びたいちもん)払わないからね。
後はそっちで勝手にやってちょうーだい」
みたいな。(^^;)

時間も無い。予算も無い。
しかし脚本の本筋は曲げたくない、ってことで、
ナント動かしてナンボの特撮現場に、逆転ウルトラQ技の静止画を放り込んだ。

しかも2度も。

しかもこれが恐ろしいほどのインパクトを作品に与える結果となった。
まあ、ぶっちゃけ・・・( ̄д ̄)・・・な演出なんだけど、
例え絵が止まっても、いや、絵を止めてでも、
ウルトラマンと我々地球人が共に守るべきものを、
守らねばならないものが何であるかを見せなければならなかったのだよ。

「番台」が見放したのか、円谷が開き直ったのかのかは分らない。
しかし彼らが七転八倒の末に生み出したものは、
ワタシのCGに慣らされてしまった脳髄に鉄槌を打ち下ろした。
キミタチは本当によく頑張った。
その想いは、ツルギ=ヒカリの言葉によって、
最後にちゃんとワタシの心に届いたよ。

「コイツは(メビウスは)常に何かを守るために戦っている。だから強い」

そう背中で語るツルギ=ヒカリが、
今回、一番おいしいところを持っていってしまったわけだが。(T▽T)

余談だが、地球には守るべきものがないサコミズ隊長とミサキ女史は、
やっぱウルトラ一族認定でおけ?

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